2020年の年報4ページに、テーマと重点がありました。
テーマは「危機を突破する」であり、それはローマ8:37を背景にしています。
@ローマ8:37
しかし、これらのことにおいても、私たちを愛してくださった方によって、私たちは圧倒的な勝利者です。
今年は、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言、それによる外出自粛、教育機関や行政サービス、経済活動の休止、という前代未聞という言葉が適当な状況になっています。
そして、緊急事態の解除はどうするのか、このことによる経済の落ち込みはどうなるのか、また海外では、サバクトビバッタによる蝗害が中国にもおよぶかもしれない、そうなると世界的な食糧危機が起こるやもしれない、という話もあります。
急速に、黙示録の世界に近づいている、という印象がぬぐえません。
こういった世界的な危機に際して、世界統一政府をつくろうとか、世界の問題に解決と方向性を見出す指導者、リーダーが、求められていくでしょう。聖書に書かれている、反キリスト、の登場はすぐそこまで迫ってきているのかもしれません。
私たちはもしやすると、キリストの携挙、再臨を、味わう世代ではないでしょうか。
さて、聖書は言います。
@ローマ8:35-37
35誰が、私たちをキリストの愛から引き離すのですか。苦難ですか、苦悩ですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。
36こう書かれています「あなたのために、私たちは休みなく殺され、ほふられる羊とみなさています。」
37しかし、これらすべてにおいても、私たちを愛してくださった方によって、圧倒的な勝利者となるのです。
これは使徒パウロの言葉ですが、イエスご自身もこう言われています。
@ヨハネ伝 16:33
わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。
世にあって艱難がある、というのは、キリスト者の通常です。
ですが、自分で艱難を乗り越えるのではありません。私はキリストに愛されている、だから頑張って勝利者になるんだ、キリストに倣いて勝利者になるんだ、神の期待に応えるんだ、と思ってはなりません。それは、ただの宗教です。人の業です。
私たちは、艱難に勝利できません。乗り越えられません。艱難に勝利し、それを乗り越えさせるのは、私たちのうちにおられるキリストです。自分にできると思うのは、間違いです。自分に期待するのは、早くあきらめましょう。キリストが私のうちに生きてくださる、キリストが私を通してなされる、これが私たちの信仰であり、神の業です。
さて、2020年のテーマを踏まえて、今日は重点にある「すべての霊的武具を身に着ける」について、御言葉の交わりを持ちたいと思います。
@エペソ6:10-18
10終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。
11悪魔の策略に対して立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい。
12わたしたちの格闘は、血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天にいるもろもろの悪霊に対するものです。
13ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。
14そして堅く立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、15足には平和の福音の備えを履きなさい。
16これらすべての上に、信仰の盾を取りなさい。それによって、悪い者の放つ火の矢をすべて消すことができます。
17救いの兜をかぶり、御霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさい。
18あらゆる祈りと願いによって、どんな時にも、御霊によって祈りなさい。
そのために、目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい。
さて、このエペソ人への手紙(以下エペソ書)は、そもそもは小アジア、現在のトルコにある諸教会に向けて書かれた回覧用の手紙だったそうです。ですので、他のガラテヤ人への手紙やコリント人への手紙のように、特定の地域の教会に向けたものではなく、教会にある問題などへの指導はなく、すべての教会に向けて教えられる内容が書かれています。
そして、このエペソ書は、三つの注目点、キーワードがあります。それは、「座る」、「歩く」、「立つ」です。
「座る」、「歩く」、それらの後で、この「悪魔の策略に対して立つ」、「邪悪な日に際して対抗できるように堅く立つ」、「一切を成し遂げて堅く立つ」、ことを教えています。
この、「座る」、「歩く」、「立つ」は、キリスト者の大切な順番です。
「座る」前に「立つ」と、その人は問題を引き起こしかねません。
「歩く」前に「立つ」と、その人は大問題を引き起こしかねません。