詩編 4編
【恊共訳】
詩 4:1 指揮者によって。弦楽器で。賛歌。ダビデの詩。
詩 4:2 わが義の神よ/呼びかけに答えてください。/あなたは私を苦しみから/解き放ってくださいました。/私を憐れみ、祈りを聞いてください。
詩 4:3 人の子らよ、わが栄光の主をいつまで辱めるのか/空しいものを愛し、偽りを求めて。〔セラ
詩 4:4 主は忠実な人を選び/呼びかけを聞いてくださることを知れ。
詩 4:5 怒りに震えよ、しかし罪を犯すな。/床の上で心に語り、そして鎮まれ。〔セラ
詩 4:6 義のいけにえを献げ/主に信頼せよ。
詩 4:7 多くの者は言う。/「誰が私たちに恵みを示してくれるのか。/主よ、御顔の光を/私たちの上に昇らせてください」と。
詩 4:8 あなたは私の心に/穀物と新しいぶどう酒の豊かな実りにまさる喜びを/与えてくださいました。
詩 4:9 平安のうちに、私は身を横たえ、眠ります。/主よ、あなただけが、私を/安らかに住まわせてくださいます。
【新改訳2017】
指揮者のために。弦楽器に合わせて。ダビデの賛歌。
4:1 私が呼ぶとき答えてください。私の義なる神。追いつめられたときあなたは私を解き放ってくださいました。私をあわれみ私の祈りを聞いてください。
4:2 人の子たちよいつまで私の栄光を辱め空しいものを愛し偽りを慕い求めるのか。セラ
4:3 知れ。【主】はご自分の聖徒を特別に扱われるのだ。私が呼ぶとき【主】は聞いてくださる。
4:4 震えわななけ。罪を犯すな。心の中で語り床の上で静まれ。セラ
4:5 義のいけにえを献げ【主】に拠り頼め。
4:6 多くの者は言っています。「だれがわれわれに良い目を見させてくれるのか」と。【主】よどうかあなたの御顔の光を私たちの上に照らしてください。
4:7 あなたは喜びを私の心に下さいます。それは彼らに穀物と新しいぶどう酒が豊かにある時にもまさっています。
4:8 平安のうちに私は身を横たえすぐ眠りにつきます。【主】よただあなただけが安らかに私を住まわせてくださいます。
Psalm4【HRB】
1 To the chief musician, for stringed instruments, A Psalm of David.
Answer me when I call, Elohim of my righteousness. You gave room to me in distress. Have mercy on me and hear my prayer.
2 O sons of men, until when shall My glory be for a reproach?Will you love vanity? Will you run after a lie? Selah.
3 But know that YAHWEH has set apart the righteous for Himself.
YAHWEH hears when I call to Him.
4 Tremble and do not sin. Speak within your own heart on your bed and be still. Selah.
5 Offer the sacrifices of righteousness and trust in YAHWEH.
6 Many are saying, Who will make us see any good? O YAHWEH, lift up the light of Your face on us.
7 You have given gladness in my heart, more than in the time their grain and their wine grew.
8 I will both lie down in peace and sleep; for You alone, O YAHWEH,make me dwell in safety.
詩編4【HRB/DeepL翻訳】
1 主席奏者に、弦楽器のために。ダビデの詩篇。
わたしの義のエロヒムよ、わたしが呼ぶとき、答えてください。
わたしの義の主よ。あなたは苦難の中にあるわたしを慰めてくださいました。
苦しみを与えてくださいました。私を憐れんで、祈りを聞いてください。
わたしの祈りを聞いてください。
2 人の子らよ、いつまで、わたしの栄光は非難の的となるのか。
わたしの栄光は侮られるようになるのか。あなたがたは虚栄を愛するのか。
虚栄を愛しますか。偽りを追い求めるのか。セラ
3 しかし、ヤハウェはご自分のために正しい者を定め、ご自分のために正しい者を取り立てておられることを。わたしが呼ぶとき、ヤハウェは聞いてくださる。
4 震えて、罪を犯してはならない。語れ。
自分のベッドの上で自分の心の中で語り
静まっていなさい。セラ。
5 義のいけにえをささげ、ヤハウェに信頼しなさい。
6 多くの人が言う、「だれがわれわれに良いものを見せてくれるのか。
良いものを見せてくれるのか。ヤハウェよ、私たちの上に御顔の光を上げてください。
あなたの御顔の光をわたしたちの上に注いでください。
7 あなたはわたしの心に喜びを与えてくださいました。
私の心に喜びを与えてくださいました。
私の心に喜びを与え、彼らの穀物とぶどう酒が育った時以上にです。
8 わたしは安らかに横たわり、眠ります。
眠ることができます。
わたしを安らかに住まわされます。
1:
「義」
ヘブル語:ツェデク/ツェダーカー、ギリシヤ語で:ディカイオシュネー、英語:Righteousness。
意味は「規範となるべきもの」「正しい規準」
協共訳 創世記 [18]章
創 18:19 私がアブラハムを選んだのは、彼がその子らとその後に続く家族の者たちに命じて、彼らが正義と公正を行い、主の道を守るようにするためであり、主がアブラハムに約束されたことを成就するためである。」
協共訳 レビ記 [19]章
レビ 19:35 裁きにおいても、物差しや秤や升に関しても不正をしてはならない。
レビ 19:36 正しい天秤、正しい重り、正しい升と正しい瓶を用いなさい。私は主、あなたがたの神、あなたがたをエジプトの地から導き出した者である。
協共訳 申命記 [25]章
申 25:13 あなたは袋に大小二つの量り石を入れておいてはならない。
申 25:14 あなたは家に大小二つの升を置いてはならない。
申 25:15 全く正確な量り石と、全く正確な升を持たなければならない。そうすれば、あなたの神、主があなたに与える土地で、あなたは長く生きることができる。
留意点:新約聖書における「義」
イエスとヤコブは、当時のヘブル文化での意味「神に喜ばれる」⇒ルカ18:14
パウロは、当時のヘレニズム文化での意味から、「義と認められる→救われる」⇒ローマ10:10
「解き放つ」
広いところをつくってくださった⇒詩編18:19-20
2:
3:
3節では「聞いてくださる」⇒ 宣言
聖書協会・共同訳 箴言 [18]章
箴 18:20 人は口の言葉の結ぶ実によって腹を満たし/唇のもたらす収穫によって満たされる。
箴 18:21 死も生も舌の力によっており/舌を愛する者はその実りを食べる。
1節では「聞いてください」⇒ 嘆願
聖書協会・共同訳 詩編 [62]編
詩 62:9 民よ、どのような時にも神に信頼せよ。/御前に心を注ぎ出せ。/神は我らの逃れ場。〔セラ
4:
「怒り」は魂の作用。
何に対して怒るか(価値基準)、怒りをどう処理するか(柔和さ)。
IDFテキスト「霊の実」:柔和(謙遜)
制御された力。自己主張せず、状況に対応できる性質。
十字架を負うこと:自分の期待、願望を放棄すること。
マタイ26:39(イエスの模範)、ローマ12:1-3(個人の奉仕)、ユダ1:9(主の統治を求める)
5:
犠牲(複数形):モーセ律法の規定により動物を捧げる → 神との正常な関係性(礼拝)
新約視点での適用
焼き尽くすいけにえ:献身
穀物の供え物:奉仕
会食のいけにえ:感謝
清めのいけにえ:十字架の想起(包括の原理/代償の原理)
償いのいけにえ:キリストの律法(神への愛/人への愛)
6:
御顔
聖書協会・共同訳 民数記 [6]章
◆祭司による祝福
民 6:22 主はモーセに告げられた。
民 6:23 「アロンとその子らに言いなさい。あなたがたはイスラエルの人々を祝福して、このように言いなさい。
民 6:24 主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
民 6:25 主が御顔の光であなたを照らし/あなたに恵みを与えられるように。
民 6:26 主が御顔をあなたに向けて/あなたに平和を賜るように。
民 6:27 彼らがこうして私の名をイスラエルの人々の上に置くとき、私は彼らを祝福するであろう。」
7:
IDFテキスト「霊の実」:喜び
五感の領域の外にある喜び。
十字架を負うこと:世の富、物質的繁栄、金銭欲、を放棄する。
8:
安息
聖書協会・共同訳 ヘブライ人への手紙 [4]章
ヘブ 4:10 実際、神の安息に入った者は、神が御業を終えて休まれたように、自分の業を終えて休んだのです。
ヘブ 4:11 だから、私たちはこの安息に入るように努めようではありませんか。さもなければ、同じ不従順の例に倣って落伍する者が出るかもしれません。
ヘブ 4:12 神の言葉は生きていて、力があり、いかなる両刃の剣より鋭く、魂と霊、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができます。
聖書協会・共同訳 マタイによる福音書 [11]章
マタ 11:28 すべて重荷を負って苦労している者は、私のもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう。
マタ 11:29 私は柔和で心のへりくだった者だから、私の軛を負い、私に学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に安らぎが得られる。
マタ 11:30 私の軛は負いやすく、私の荷は軽いからである。
聖書協会・共同訳 ヨハネの手紙 三
3ヨハ 0:2 愛する者よ、あなたの魂が幸いであるように、あなたがすべての面で幸いであり、また健康であるようにと、私は祈っています。
聖書協会・共同訳 イザヤ書 [30]章
イザ 30:15 主なる神、イスラエルの聖なる方はこう言われる。/「立ち帰って落ち着いていれば救われる。/静かにして信頼していることにこそ/あなたがたの力がある。」/しかし、あなたがたはそれを望まなかった。