I.D.F.

Independent Disciple fellowship

霊の実①

@ガラテヤ5:22ー23【新改訳2017】

しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。

 

@ガラテヤ5:22-23【新共同訳】

これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、
柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。

 

①「実」はひとつ

「実」は単数形。「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」は「実」の性質を表現したものであり、九つの性質があるひとつの「実」。

この「実」は、キリスト者の「魂」に形成される「キリスト」。

 

@ガラテヤ4:19【新改訳2017】
私の子どもたち。あなたがたのうちにキリストが形造られるまで、私は再びあなたがたのために産みの苦しみをしています。

 

 

②「霊の実」

新改訳、口語訳、エマオ訳では「御霊の実」と訳されているが、新共同訳、岩波訳、回復訳の「霊の実」が適訳。

 

 

③「魂の救い」の結実

キリスト者の「霊」には「御子の霊」が内住しており、それはもはや罪を犯すことがない。

 

@Ⅰヨハネ5:18【新改訳2017】
5:18 神から生まれた者はみな罪を犯さないこと、神から生まれた方がその人を守っておられ、悪い者はその人に触れることができないことを、私たちは知っています。

*神から生まれた者=神から生まれたもの(単数形)=キリスト者の「霊」

 

キリスト者は「霊」においては罪を犯さないが、「魂」においては罪を犯す可能性を持ち続ける。

 

神の創造の秩序による人の機能は、人の「霊」が機能して神と交わりを持ち、「霊」の支配下にある「魂」が知情意の内的活動をし、「魂」が「体」を使役すること。

生まれながらの人は、「霊」が死んで(機能停止・機能不全)おり、「魂」を肥大させて生存し、世(創造主を認めない思考また価値観の構造)に順応している。

そのために「霊」が新生したキリスト者が、神の支配=天の御国に生きるためには、「魂」への処置が必要であり、その処置の結果として「霊の実」が、「魂」に現れる。

 

 

④魂への処置

「魂」への処置は、カルバリの十字架におけるイエス・キリストの死にともなう自己の死を認めること(ローマ6:3-11、ガラテヤ2:20)から始まり、霊と魂の切り分け(へブル4:12)を求めることで継続する。

 

 

 

@ローマ6:3-11【新改訳2017】
6:3 それとも、あなたがたは知らないのですか。キリスト・イエスにつくバプテスマを受けた私たちはみな、その死にあずかるバプテスマを受けたのではありませんか。
6:4 私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストとともに葬られたのです。それは、ちょうどキリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、新しいいのちに歩むためです。
6:5 私たちがキリストの死と同じようになって、キリストと一つになっているなら、キリストの復活とも同じようになるからです。
6:6 私たちは知っています。私たちの古い人がキリストとともに十字架につけられたのは、罪のからだが滅ぼされて、私たちがもはや罪の奴隷でなくなるためです。
6:7 死んだ者は、罪から解放されているのです。
6:8 私たちがキリストとともに死んだのなら、キリストとともに生きることにもなる、と私たちは信じています。
6:9 私たちは知っています。キリストは死者の中からよみがえって、もはや死ぬことはありません。死はもはやキリストを支配しないのです。
6:10 なぜなら、キリストが死なれたのは、ただ一度罪に対して死なれたのであり、キリストが生きておられるのは、神に対して生きておられるのだからです。
6:11 同じように、あなたがたもキリスト・イエスにあって、自分は罪に対して死んだ者であり、神に対して生きている者だと、認めなさい。

 

@ガラテヤ2:19-20【新改訳2017】
2:19 しかし私は、神に生きるために、律法によって律法に死にました。私はキリストとともに十字架につけられました。
2:20 もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。今私が肉において生きているいのちは、私を愛し、私のためにご自分を与えてくださった、神の御子に対する信仰によるのです。

*神の御子の信仰

 

神は、「エル・オラム」=時間と空間の外におられる=「永遠の神」であり(創世記21:33)、へブル7:9-10にあるように、神は時間と空間を超越しておられるので、アブラハムの子孫の誕生前に、そこにいたと見ておられる。同様にすべての人類は、アダムの違反の際に彼の腰の内に存在していたとみておられる。そしてまた、イエス・キリストを「救い主」として受け入れた人を、キリストの内にあってともに死んだもの、彼の復活の内にあってともに生きているものと、みなされる。

 

 

聖霊による照明

キリスト者は「御子の霊」により「霊」が新生して機能し(ヨハネ20:22)、「聖霊」を受けることができる者とされ(使徒1:4-5)、それは五旬節の日に実現した(使徒2:4)。

 

出エジプト27:20ー21【新改訳2017】
あなたはイスラエルの子らに命じて、ともしび用の質の良い純粋なオリーブ油を持って来させなさい。ともしびを絶えずともしておくためである。
会見の天幕の中で、さとしの板の前にある垂れ幕の外側で、アロンとその子らは、夕方から朝まで【主】の前にそのともしびを整える。これはイスラエルの子らが代々守るべき永遠の掟である。

 

モーセの幕屋は神の定めであり、キリストを表しているとともに、人の構造の型でもある。

聖所は「魂」にあたる。そこには、備えのパンの机(知性=整えられた聖書理解)、金の香壇(感情=祈り、礼拝)、燭台(意思=献身、従順)が表わせられている。

 

燭台が灯ることで聖所が照らされるように、聖霊の内住により人の「魂」は照らされる。

 

詩編18:28【新改訳2017】
まことにあなたは私のともしびをともされます。私の神【主】は私の闇を照らされます。

 

@エペソ5:8-17【新改訳2017】
5:8 あなたがたは以前は闇でしたが、今は、主にあって光となりました。光の子どもとして歩みなさい。
5:9 あらゆる善意と正義と真実のうちに、光は実を結ぶのです。
5:10 何が主に喜ばれることなのかを吟味しなさい。
5:11 実を結ばない暗闇のわざに加わらず、むしろ、それを明るみに出しなさい。
5:12 彼らがひそかに行っていることは、口にするのも恥ずかしいことなのです。
5:13 しかし、すべてのものは光によって明るみに引き出され、明らかにされます。
5:14 明らかにされるものはみな光だからです。それで、こう言われています。「眠っている人よ、起きよ。死者の中から起き上がれ。そうすれば、キリストがあなたを照らされる。」
5:15 ですから、自分がどのように歩んでいるか、あなたがたは細かく注意を払いなさい。知恵のない者としてではなく、知恵のある者として、
5:16 機会を十分に活かしなさい。悪い時代だからです。
5:17 ですから、愚かにならないで、主のみこころが何であるかを悟りなさい。

 

 

⑤御言葉への従順

御言葉への従順は、魂の切り分け、ともいえる。

 

@黙示録3:19【新改訳2017】
わたしは愛する者をみな、叱ったり懲らしめたりする。だから熱心になって悔い改めなさい。

 

Ⅱコリント7:10【新改訳2017】
7:10 神のみこころに添った悲しみは、後悔のない、救いに至る悔い改めを生じさせますが、世の悲しみは死をもたらします。

 

*後悔のない悔い改め?

「救いに至る思い改め」もしくは「救いに至る神への回帰」が適当。

 

神に従順であることに、生まれながらの「魂」は抵抗する。

それは「肉」=(魂+体)=古い人の生存方法、と記述される。

 

対処は、神のことばによる。

 

@へブル4:12【新改訳2017】
神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄を分けるまでに刺し貫き、心の思いやはかりごとを見分けることができます。

 

悔い改めは「方向転換」。自己中心、自己保全の思考から、キリスト中心、キリスト優先の思考に、変換すること。

 

燭台には芯切鋏が伴い、古い部分は切り捨てられる。

 

@哀歌3:21-25【新改訳2017】
3:21 私はこれを心に思い返す。それゆえ、私は言う。「私は待ち望む。
3:22 【主】の恵みを。」実に、私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。
3:23 それは朝ごとに新しい。「あなたの真実は偉大です。
3:24 【主】こそ、私への割り当てです」と私のたましいは言う。それゆえ、私は主を待ち望む。
3:25 【主】はいつくしみ深い。主に望みを置く者、主を求めるたましいに。

 

@Ⅱコリント【新改訳2017】
3:17 主は御霊です。そして、主の御霊がおられるところには自由があります。
3:18 私たちはみな、覆いを取り除かれた顔に、鏡のように主の栄光を映しつつ、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられていきます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。

*新改訳では「主は御霊」と訳されるが、原語的には「キュリオスは霊」。

当時のユダヤ人には、キュリオス=ヤハウェ

 

備考:聖書の提示する「救い」 - I.D.F.

 

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